第141回『まちむら興し塾』 2017年3月15日
会場 東洋大学第一キャンパス |
テーマ
旅館『うぐいすの初音』 インターンシップ 報告 |
コメンテーター
東洋大学国際観光学科1年 佐藤 優 さん |
『まちむら興し塾』当日風景・参加者写真 |
今回は、コメンテーターの東洋大学国際観光学科佐藤 優さんが
東京から車で3時間、新潟県妙高市の奥深い関山関温泉にある、
創業明治19年というの老舗、小旅館「うぐいすの初音」でのイン
ターシップの体験記録です。
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《 佐藤 優 様さんのインターシップ体験記 》 |
● インターンシップとは? |
学生が企業などで一定期聞、研修生として働き、自分の将来に
関連のある職業体験を行う制度のこと。
就職活動を行う前に自己の適正を知ること、将来の職業選択に
際して、ミス・マッチを防ぐことになる。
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● 参加の理由 |
観光学科ホスピタリテイコースの必修であったから
また、以前から宿泊業に興味があり旅館での働き方が知りたか
ったから。
『うぐいすの初音』を選んだ理由は、自分は都会育ちで新潟での
生活を体験したかった。
1日4組しか泊まれないこだわりのプラィベー卜を重視しつつ
「おもてなし」が知りたかったから。
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● インターシップの期間 |
2017年2月8日から2月28日 120時間
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の紹介 |
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うぐいすの初音 |
● 【宿概要】 |
屋号 うぐいすの初音
代表者 笹川 勲
新潟県妙高市関山6087
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◎ 創業明治19年。
関温泉で創業以来「源泉100%かけ流し」の温泉を学生合宿を中
心に守り続けた「初音屋旅館」(収容60人)。
その「初音屋旅館」を2007年4月21日に「うぐいすの初音」と
してリニューアル。
現在、お客様にお出ししているおだんごが大好評とのことで、
だんご屋の開業も目指しています。 |
◆ チェックイン15:00/チェックアウト10:00
■ 総客室数 4室(桜・梅・初音・うぐいす)
■ 宿泊収容人数 11名
■ 大浴場 男湯 1ヶ所 女湯 1ヶ所
夏期 17:00~翌朝8:50まで、
冬期 全時間帯貸切風呂になります。
■ 館内設備 個室食事処、インターネット完備(有線LAN形式)
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2015年 旅行新聞社主催の「プロが選ぶホテル旅館100選
日本の小宿 「選考審査委員会特別賞 受賞」 |
◎ スタッフ |
おかみさん(70) 料理 まかない担当
六代目の若旦那(40) 経営全般
インターシップ 他1名 |
◆ コンセプト |
◇ 1日4組限定、
◇ 全室半露天風呂付
◇ 「源泉100%かけ流し 大浴場の貸切サービス」
◇ 「個室の食事処」1F |
● 交通 |
◇ 車
上信越道・妙高高原IC⇒R18を上越方面へ
関・燕入口の交差点を左折して県道39号を約10分
◇ 電車
長野⇒しなの鉄道(妙高高原/乗換)⇒トキめき鉄道・関山駅
燕温泉行き 市営バス 関温泉下車 約28分
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● 宿泊料金 お一人様 1泊2食(消費税・入湯税150円別) |
新館 |
2名様 |
3名様 |
4名様 |
桜 |
¥24,000 |
¥23,000 |
¥22,000 |
梅 |
¥22,000 |
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初音 |
¥22,000 |
¥21,000 |
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鶯 |
¥20,000 |
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小学生 上記料金の70%(お食事は大人に準ずる)
幼 児 6,000円(夕・朝食付+お布団付)
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● 食へのこだわり |
地産地消・旬の素材
お米は、契約農家から仕入れる妙高産コシヒカリも自慢の逸品
ご夕食は、新潟・長野の食材を中心に日本海の海の幸、信州の
里の幸の会席料理
〆のスイーツは、女性に大人気。
朝ごはん。地元食材を活かした、1品の量を少なくして、食べ
きれないくらいのたくさんの料理に越後麹味噌の味噌汁
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○ 2月のうぐいすのおもてなし夕食献立 |
【前菜】 ふぐ煮こごり、アボガトなめ茸、サーモンジュレ、
長いもかんずり添え、帆立雲丹磯撒き、
合鴨ロースト茜ソース、カジキ利休焼き
【向附】 タイ、アジ、ヤリイカ、甘エビ
【吸物】 帆立しんじょ椀
【揚げ物】 キスの巻き揚げ(大葉、舞茸)
【煮物】 寒ブリ大根
【蒸し物】 本ズワイガニ豆乳茶碗蒸し
【台の物】 黒毛和牛しゃぶしゃぶ
【食事】 妙高の美味しい水で炊いた妙高産コシヒカリ
【香物】 季節の香物
【汁物】 越後麹みその味噌汁
【水菓子】 記念のケーキ
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● 研修内容 |
・お部屋チェック
・お出迎え・お見送り
・夕食・朝食の・調理補助・盛り付け、
・配膳・下膳・食事準備・食器洗い
・客室、館内、お食事処、大浴場などの清掃・洗濯・トイレ清掃
・布団の用意 |
○ 夕食会席料理おもてなしのお手伝い |
料理 蒸し物、揚げ物はお客様の前で揚げる(これも体験) |
● 休みの日 |
・酒蔵見学・道の駅訪問・赤倉温泉ホテル見学・長野駅観光
・善光寺参り・・団子作り・スキー・ソリ遊び・雪かき
・裁縫(ティッシュケース・おにぎりバック) |
・経営営についでの話・教育DVDを試聴 |
・毎日三食の自分たちの食事の準備、片付け、
・毎日温泉三昧 |
▼ インターシップを一生懸命頑張ったご褒美に、休日は長野の
冬を思う存分、満喫・・・・。 |
● 女将さんと専務とのお話 |
夏70代、冬40代を目標としてスタートしたが、
⇒ 夏60代、冬30代のカップル、夫婦が主流
5割くらいがリピーター |
◎ 印象に残った言葉 |
① 「立地が9割」中心部から車で2時間半以内
② 「見た目が大事」料理も見た目で美味しさが決まる。
朝ごはんの米を土鍋で出すための試作・研究
③ 「成功から学べ」
今流行っているものや成功したものから考える
④ 「儲けるという字は信・者から出来ている」
儲けるためにはリピーターが必要
⑤ 「10年は修行しろ」
10年は修行をして周りの意見を受け入れ、学ぶ
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● 学んだこと |
◆ 宿泊業界の経営状態。
自分が思っていたよりも経営状態が厳しいということが分かり、
自分なりに描いていたペンションの経営するの夢は現実的に厳
しいという現状も分かった。
◆ 自分の適正が見えた
・接客業が好きであるということ。
・オフィスワークよりも体を動かす仕事が向いていると実感。
また、
・新しいことを考えること、試すことが好きであるということ。
自分にはお客様と接しているのが、マッチしている。
◆ 都会との違い。
田舎の不便さや自然の豊かさ、人との関わりの大切さ難しさに
お二人のお話を伺い、実感しました。
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● さいごに |
長期間に渡り、家族ぐるみのようなご指導を頂き、貴重な体験
が出来ましたことに深く感謝申し上げます。
今後、この体験を活かせるように努力を重ねてゆきます。 |
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・佐藤さん・撮影記録 |
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厨房でおかみさんと先代と一緒に
インターシップの同僚と |
佐藤さんと若旦那と同僚と |
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調理下ごしらえ場 |
雪かき、フーフーでした |
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浴場 |
こぎれいな洗面所 |
うぐいすの初音 ホームページから |
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地産地消にこだわった豪華な海の幸・山の幸・里の幸 |
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天食事処 |
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半露天風呂付き 客室 |
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食べきれない 品数もふんだん 朝食 |
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『まちむら興し塾』風景・参加者 |
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全員で記念撮影
前列左から、飯田さん、佐藤さん、上松さん吉田さん、長坂
上後列、金谷さんさん、高野さん、葉水さん、樋口さん |
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コメンテーター 佐藤さん |
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高野さん、清水さん |
樋口さん、上松さん、飯田さん |
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樋口さん・上松さん |
上松さん |
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学生幹事 2年清水さん |
2年 高野さん |
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飯田さん |
吉田さん |
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佐藤さん、吉田さん、金谷さん |
金谷さん |
佐二次会 日高屋 |
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二次会参加者全員
左から 高野さん、清水さん、金谷さんさん、
右 長坂、原屋さん、樋口さん、吉田さん |
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佐樋口さん、金谷、吉田さん |
清水さん、高野さん |
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二次会にわざわざ駆けつけてくれた
原屋さん |
佐長坂、原屋さん、吉田さん、
樋口さん |
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